◇第4回『 『オンリーイベントって儲かるの?』』その1

『オンリーイベントって儲かるの?』という話
それはそれは遠い昔のこと、鍵っ子が栄えていた時代に、ある参加者から聞かれたことがありました。
一応スタッフだったので、「ケースバイケース」とかさらっと流しました。

でも、儲かるだなんて昔の話。
いま下手に開いてごらんなさいよ。あの安い都産でさえ赤字出しちゃいますのよ?

そんなわけで、過去の事務経験を元にイベント収支を暴いちゃいたいと思います。
***オンリーイベントでどうやってお金が使われているかを見てもらえるとうれしいです。

*** これは、フィクションであり、実在するどのイベントとも関係ありません。
*** 深読みすることのないよう、よろしくお願い申し上げます。

◇はじめに。『オンリーイベント全盛期』

毎週ものすごい数が開催されているオンリーイベント。
そしてそれに参加する人もものすごい人。

その昔、毎週のようにLeaf、Keyをはじめとする作品・キャラクターのオンリーイベントが開催されていました。
ケットコムで「Leaf」「Key」と過去のイベントを検索してみましょう。
2001年にはなんと20近くものオンリーが開催されていたんですよ。

サークル参加者も毎週イベントのため上京という時期もあったそうです。
しかも、ちょっとペース落ちたからといっても、月1で新刊発行。
とんでもないサイクルですね。最近では考えられません。
(女性向けに関しては私の範囲ではないので割愛いたします。)

こうしたペースであっても、Leaf、Keyの作品が好きな人たちはこぞって参加しました。
それが大阪、名古屋であってもですよ。
Key キャラに限れば、川崎中小企業婦人会館のなゆけっと、まこけっと、あゆけっと、まいけっと、板橋産文ホール(現グリーンホール)のしおけっと、名古屋だというのに多くの人が訪れたさゆけっと。
作品に分けずジャンルであれば、BrandNewLeafや好き好きリーフ、BrightSeason、EternalKanon、ReliableMemoriesなど数々のイベントがありました。

そして、あのLeafFeastivalは都産全館(*1)、Leafにいたっては本当にこみっくパーティー(*2)を開いてしまう始末。
そうでなくても、Leaf全盛期はいまのコスチュームカフェみたいに、

それはとあるLeaf(Key)イベントのこと。
都産で開催イベントに参加したことがある人はわかるだろうが、開場前一般参加者の待機する列は会場前広場、そして会場脇の歩道に列が並べられる。
その歩道に並べられた列が、会場脇を抜け、裏手に回り、会場を囲むように一周してしまうくらい伸びるのだ。
会場広場の人数を足せば余裕で一周できるであろう。
どれほどの人がきていたか想像つくだろうか?


◇『イベントの金蔓』

それだけの人数が来るのだ。人が来れば動く金もそれ相応だ。
売れるカタログ部数は2000〜3000部を超えるであろう。
当時どのイベントがいくらで販売していたかまでは忘れてしまったが、大体どのイベントも500円、高いイベントでも700円だ。

少なく見積もっても、500円が2000冊。100万円である。
サークル参加スペース数も今と違って200〜300。単純に1spが3000円。60〜90万だ。
イベントの収入源は基本的にこの2つ。

200万近くのお金が主催の元に入ってくるわけだ。
大きいところではなんと300万も。
動員数が大きければ大きいほど、入ってくるお金は大きくなる。
サークルによる収入は一定数内に限られているが、カタログの売上は逆に純粋に売った分だけ利益になるからだ。

イベントの利益に関しての成功かどうかは、これにかかっている。
基本的に、会場費をペイできるかどうかはサークルが満了するかどうか。
イベント費用(会場・広告費用)をスペース数で割るという概念があったと思った。
残念だが詳しいことは知らない。3000円というのが当たり前という感覚がある。(*3)

さて、大体イベント主催に入ってくるお金はわかってくれたと思う。
まぁ、そんなのいわれるまでもなく、「サークル参加費」「カタログ売上」に決まってんじゃんっていわれればそれまでなんですが。


◇『参加者数、今と昔』

お話はちょっとさかのぼって。

200〜300スペースに2000〜3000人って言いましたね。

そうなんです。
なんとスペース数に対して、参加者は10倍以上いるんです。
昔はカタログをする目安として、サークル数の10倍という目安があったんです。
それでも売切れてしまうんだからすごいですよね。
実際120spくらいで1800〜2000部売れちゃったりしていました。

しかし、最近。
人気ジャンルのイベントを除きますが(*4)、80〜100spのイベントであれば500〜600部しか出ないんです。
約5倍ですね。多くても7倍くらいでしょうか?
一応補則として、人気大手サークルが参加していると、サークルパワーで参加者が集まり、50spクラスでも500部くらいは売れちゃいます。
あと、50sp以下だと、さすがに5倍しても250部。数が少なすぎる場合はこれに当てはまらない場合が多いです。
その場合は6〜8倍の300部くらいじゃないでしょうか?

これで、大体の今と昔の参加者数がわかってくれたと思う。文章が稚拙なのはプロのライターじゃないので勘弁してくれ。

まぁ、最近じゃオンリーなんて300〜500人くらいなのよと。
ちょっと多くて500〜800人。
1000人超えするイベントなんてなかなか、コスカみたいなちょっと大きな中規模イベントならないと難しいようです。
それでも、それは有名サークルや数いるからという部分はあるのですが。


そんなわけで、 『オンリーイベントって儲かるの?』その1は、収入源と参加者数について書きました。
次回その2では、支出について書きたいと思います。

その2へ続く


*1、当時、都立産業貿易センター浜松町館は3〜5Fのみ。2Fが同人向けに開放されたのは後の話。
台東館についても同様。知っている人はすのすけレポ「はじめての台東館」参照

*2、通称リアルこみパ、2,001年4月23日にビッグサイト東1ホールで開催。詳しいことは同人総研をご覧下さい(^^;

*3、参加費、以前2000か2500円で募集しようと考えたが、現状の集まり具合からいってイベント費用をペイできないと思い断念したことがある。余談だがReliableMemories1は2500円だった。

*4、一昨年あたりからの月姫(TYPE-MOON作品)、マリみて、ラグナロクオンラインブーム、現在のひぐらし、東方作品ブーム。これはここでは除外する。
しかし、人気だからといってかつてのような一大ジャンルにまではなり得ないだろう。
などと書いたが、TYPE-MOONはコミケにジャンルとしてまで登場するほど人気を集めてしまったこともまた事実。
ホールまるごどリーフ、Keyなんて時代が懐かしい。ホールまるごとセイバーFate作品なんてならないかなぁ?


2005/04/20 その1公開
2005/04/22 その2公開
2005/04/24 その3a公開
2005/04/25 その3b公開
2005/05/20 損益表BS&SC版追加掲載

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